日本テレビ、『所さんの目がテン!』<かがくの里 フクロウプロジェクト>が第65回科学技術映像祭部門優秀賞を受賞 / Screens

日本テレビ放送網株式会社(以下、日本テレビ)で放送している『所さんの目がテン!』<かがくの里 フクロウプロジェクト>(2023年6月4日、25日、7月2日放送回)が、この度第65回科学技術映像祭の「部門優秀賞(自然・くらし部門)」を受賞した。科学技術映像祭は、優れた科学技術映像を選奨することを目的として毎年開催されている。

番組では里山再生の一環として、2014年の秋より、科学者と茨城県内の地域住民の方々に協力していただきながら、環境負荷の少ない菜園作りや、森林の間伐整備などに取り組んでいる。その「かがくの里」へフクロウの定着を図るとともに、フクロウの自然な生態を映像にとらえるため、農村生態工学の専門家指導の下、裏山に7か所巣箱を設置し、赤外線カメラを十数台取り付けて、24時間撮影できる態勢を整えた。

プロジェクト開始から3年半経った昨年、フクロウの産卵から子育て、巣立ちまでの撮影に成功し、3週にわたって放送した特別編は、「長年の取り組みによって撮影できたフクロウの子育て映像を軸に作られた作品。フクロウ夫婦の協力ぶりや、子の巣立ちは感動的で、前例のない動物生態映像が高く評価された」との講評された。

■受賞者のコメント【コンテンツ制作局プロデューサー似鳥利行】

昨年の「登山鉄道の科学」に続いて、日本で最も権威のある科学技術の映像祭で栄えある賞をいただいたことにスタッフ一同感謝しています。『所さんの目がテン!』は、教育番組、青少年向け番組として、1989年の放送開始以来、35年にわたって社会貢献を目指した番組作りに励んで参りました。特に「かがくの里」は、荒廃した里山の再生を通じて、生物多様性の保全にとって人と自然が共生する二次的自然環境の重要性を、10年にわたり発信してきました。

今回受賞した「フクロウプロジェクト」は、里山の生態系の頂点にいるフクロウを森に呼び戻し、生態系のバランスを整えることを目的とした取り組みで、スタッフ、協力いただいている専門家、地域の方々の4年に及ぶ地道な努力が実を結び、フクロウの知られざる生態をつぶさに観察できる貴重な映像をとらえることができました。番組ではこれからも、人と自然が共生する、持続可能な未来に貢献できる企画をお届けするよう、精進して参ります。

■『所さんの目がテン!』その他の受賞歴について

・<かがくの里>環境省「令和5年度前期自然共生サイト」に認定(2023)
・<かがくの里>環境省・グッドライフアワード実行委員会特別賞(2020・2021・2022)
・科学放送賞(高柳賞)科学放送奨励賞(1990・1995)
・厚生省中央福祉審議会特別推薦文化財に認定(1994)
・全日本テレビ番組制作社連盟(ATP)優秀番組賞(1990)

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