ポンプ車で放水 消防団が小学校のプール掃除 将来的に人員確保につなげたい【長野・高森町】

消防車が駆け付けたのは…火災現場ではなく小学校のプールです。高森町の消防団が、活動を身近に感じてもらい将来的な人員確保につなげようと掃除を手伝いました。

「気を付け!回れ!」

高森町の消防団員が気合をいれて臨むのは、プール掃除です。

■バケツ持った団員
「どこにかける?」
■児童
「この辺!」

高森北小学校では来月のプール開きに向けて掃除を行いました。ある程度きれいになったところで消防団ならではの秘密兵器が登場です。

「放水はじめ!」

ポンプ車の動力を使いホースで一気に汚れを流していきます。

■6年生
「私たちのために頑張って放水してくれてうれしいです。間近で見るとすごいかっこいいです」

(Qかっこいいって言ってますけどどうですか?)

■消防団員
「そうですかね、あんまり言われたことないですけど、うれしいです」

消防団は日々の訓練や行事などで小学校のグラウンドなどを使用しています。恩返しの気持ちを込め去年からプール掃除を手伝っています。高森町によりますと、消防団は200人の定員に対し日常的に活動しているのは99人。
若者の加入率が低いことに課題を感じています。

■高森町消防団・藤田剛史 団長
「有事の際や地域の活動に、自分の隣に消防団がいるっていうのが当たり前な地域になると消防団の団員数も減らないでしょうし、今後の地域の防災力も維持できていくかなと感じています」

消防団の力を借りてピカピカになったプール。来月14日にプール開きが行われます。

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