県内企業夏のボーナス、6年連続プラス IRC「賃金引き上げのマインド強い」

 いよぎん地域経済研究センター(IRC、松山市)が29日発表した県内企業正社員1人当たりの夏のボーナス支給見込み額は、前年実績比を1.0%上回る40万2千円(平均年齢41.6歳)で6年連続のプラスとなった。人材確保や物価上昇などを背景に「賃金総額引き上げのマインドは全体的に強い」と分析した。

 部門別は、非製造業が1.4%増の37万4千円で、全5業種で1.6~3.1%のプラス。建設や運輸は、残業規制強化で人手不足が懸念される「2024年問題」に伴い、人員確保の動きなどが見られた。

 原材料価格高騰や物流費増などの影響を受ける製造業は0.5%減の53万6千円。「紙・パルプ」が8.0%減、「機械・金属」が5.7%減。「印刷」「繊維」「化学」「食料品」「その他製造」は伸び率0.6~4.7%だった。

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