床田寛樹好投&末包昇大打で広島カープ 首位に浮上 交流戦スタート vs.オリックス(5月28日)

5月28日から始まった交流戦。広島カープが最初のカードでぶつかるのは、かつての仲間が所属するパ・リーグ3連覇中の王者・オリックスです。

広島カープ 新井貴浩 監督
「昨年同様、ガンガン攻めてもらいたいですね。打つ方も、投げる方も、守る方も…。どんどん攻めていってもらえたらいいと思います」

3連勝とチーム状態を上げて迎えた交流戦の初戦。気合い十分のカープ打線は、1回、2アウトながらランナー3塁・2塁とさっそくチャンスを作ります。ここで打席には、ここまで打率3割4分超えの 末包昇大 。バットの先でうまくカーブを拾った打球はライトへの先制の2点タイムリー。幸先よく鬼門の交流戦のスタートを切ります。

一方、カープの先発は、この試合の前までハーラートップタイの5勝、防御率も1位の1.27と安定感抜群の 床田寛樹 でした。その床田、この試合で注目の対戦がありました。

2回表、打席には昨シーズン終了後、FAでオリックスに移籍した元チームメイトで同学年の 西川龍馬 。名前がコールされた瞬間、場内のカープファンから温かい拍手が送られます。ただ、勝負は別物―。1打席目はフライに打ち取って、床田の勝ち。

しかし、続く4回の第2打席。1アウト・1塁の場面で軍配が上がったのは、西川。ヒットを許し、ランナー3塁・1塁とチャンスを広げられてしまいます。

続く7番、昨年のパ・リーグの首位打者・頓宮裕真 の犠牲フライで1点を献上しますが、リードしたまま前半を終えます。

この試合、イニングの合間にはこんなことも…。ドラゴンフライズの途中経過が大型ビジョンで紹介され、マツダスタジアムからもエールが送られます。

その後もドラゴンフライズの守備のように粘りのピッチングを見せた床田は毎回、ランナーを出しながらも7回を投げ切り、1点リードのままマウンドをリリーフ陣に託します。

床田寛樹 7回 球数99 被安打8 奪三振4 失点1

迎えた9回のマウンドには、前回登板で日本人最速タイの100セーブをマークした守護神・栗林良吏 。先頭の西川から三振を奪うと、そのままオリックス打線を三者凡退に退け、試合終了。(広島 2-1 オリックス)

4連勝のカープは、雨で試合が中止になった阪神を勝率の差で抜き、ついに今シーズン初の首位に浮上しました。

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