76億回再生越え、豪を代表するエンパイア・オブ・ザ・サン新作発売

Empire Of The Sun - Photo: Javier Brigado/WireImage

オーストラリア出身のエレクトロ・ポップ・デュオ、エンパイア・オブ・ザ・サン(Empire of the Sun)が、2024年7月26日にリリースする4作目のスタジオ・アルバム『Ask That God』を引っ提げた全豪ツアーを開催することを発表した。

<YouTube: Empire Of The Sun - Music On The Radio>

ルーク・スティール(インディー・ロックバンド、ザ・スリーピー・ジャクソンのフロントマン)とロード・リトルモア(エレクトロニックユニット、PNAUのニック・リトルモア)が世界の終わりを迎えた後のサイケデリックな体験というコンセプトをもとに創り上げた異次元世界を展開するエンパイア・オブ・ザ・サンの最新ツアーは、10月24日にシドニーのホーダーン・パヴィリオンを皮切りにスタートし、メルボルンとブリスベンを経て、11月1日にルーク・スティールの故郷であるパースのレッド・ヒル・オーディトリアムで幕を閉じる。

豪最大のコンサートプロモーターのひとつ、フロンティア・ツーリングがプロデュースを手掛けるこの全豪ツアーは、デュオにとって8年ぶりとなるニュー・アルバム『Ask That God』の発売を記念して開催されるもので、現時点で海外公演はまだ発表されていない。

ルーク・スティールは最新アルバムについてこう説明する。

『“Ask That God”は、我々が探し求め、幸運にも祝福を受けたアルバムなんだ。我々は、経験を集め、帝国(エンパイア)が見出すべきものを見出すための媒介者に過ぎない」

タイトル曲や「We Are The People」などのヒット曲を収録し、全世界で100万枚以上のセールスを記録したエンパイア・オブ・ザ・サンのデビュー・アルバム『Walking On A Dream』(2008年)は、2009年のオーストラリアのグラミー賞、ARIAアワードで“アルバム・オブ・ジ・イヤー”を含む8部門に輝き、イギリス最大の音楽賞BRITアワードで“ベスト・インターナショナルナル・アルバム”を含む2部門にノミネートされたほか、APRAミュージック・アワードでも2部門を受賞。

さらに、シングル「Walking On A Dream」は、今年1月に10億回ストリーミングを突破した楽曲に贈られるAPRAビリオンズ・アワードを受賞しており、EMIによれは彼らはこれまでに76億回を超える総ストリーミング再生を記録しているという。

本国に遅れはとりながらも、シングル「Walking On A Dream」は、HONDAシビックのキャンペーンで注目を集め、全米チャートでも最高65位のヒットを記録。また米ビルボードのダンス・クラブ・ソング・チャートでは、2013年の 「Alive 」に続く2度目の1位を獲得した。エンパイア・オブ・ザ・サンはまた、ビルボードとクリオ・ミュージックによるトップ・コマーシャル・チャートでも連続1位を獲得し、同シングルは現在プラチナ認定を受けている。

「想像と現実が交錯し、超現実が支配する、ホリスティックな音楽的冒険」と銘打たれたエンパイア・オブ・ザ・サンのニュー・アルバム『Ask That God』は7月26日にリリースされる。ロード・リトルモアはこのアルバムについて次のように述べている。

「エンパイア・オブ・ザ・サンがこれまでに経験したことのない旅だった。自己と外界の両方を探求するとき、我々は常に“そこへ”向かっている。これらの楽曲は、我々の世界がかつてないほどの意識の変化を遂げたことを表現しており、それが音楽にも反映されているんだ」

Written By Tim Peacock

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