【韓国】1Qの出生率、過去最低の0.76[社会]

韓国統計庁が29日発表した人口動向によると、2024年1~3月期の合計特殊出生率(1人の女性が生涯に生む子どもの数)は0.76と、前年同期から0.06下落して同期の最低値を更新した。出生児数は年末に向かうほど減少する傾向にあることから、24年通期の出生率は過去最低となった23年(0.72)からさらに落ち込む可能性が大きい。

統計庁は、今年通年の出生率は0.68(中位シナリオ)と予測している。ただ、22年8月以降、婚姻数の増加が続いていることから、下半期に出生児数が上向く可能性もあると見込む。

1~3月期の出生児数は6万474人と、前年同期と比べて3,994人(6.2%)減少し、同期ベースで最も少なかった。年齢別で見ると、25歳以上の全ての年代で人口1,000人当たりの出生児数が減少した。とりわけ、30~34歳の減少幅が大きかった。

1~3月期の死亡者数は前年同期比5.2%減の9万3,626人だった。死亡者数が出生児数を上回ったことから、1~3月期の人口は3万3,152人の自然減となった。

■3月出生児数2万人に届かず

月間ベースで見ると、3月の出生児数は前年同月比7.3%減の1万9,669人で、今年初めて2万人を下回った。死亡者数は7.6%増の3万1,160人。人口は1万1,491人の自然減となり、53カ月連続で減少が続いている。

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