【台風1号】気象庁の進路予想、米軍とヨーロッパの見方は 2024年5月31日3時の実況、温帯低気圧に

写真を拡大 台風1号の予想経路図=2024年5月31日午前3時時点の実況(気象庁HP引用)
写真を拡大 2024年5月30日午後3時時点の台風1号の予想進路図(JTWCより引用)。通過時間は、Zを単位とする数字。日本時間は9を足した時間。KTSは中心付近の最大風速を表す。単位はノット(約 0.514m/s)

 気象庁の2024年5月31日午前3時時点の実況によると、台風1号(イーウィニャ)は日本の南で温帯低気圧に変わった。

気象庁の進路予想

 温帯低気圧は、31日は前線を伴って伊豆諸島付近から日本の東へ北東に進む見込み。低気圧や前線に向かって暖かく湿った空気が流れ込んでいるため、東日本の太平洋側を中心に大気の状態が不安定となっており、31日昼前にかけて、雷を伴った激しい雨の降る所があるとみられる。

⇒5月31日、伊豆諸島に最接近…関東南部でも大雨

 台風の接近に伴い、31日は伊豆諸島で非常に強い風が吹き、海上はうねりを伴い大しけとなる見込み。31日に予想される最大風速(最大瞬間風速)は伊豆諸島で20メートル(30メートル)、31日に予想される波の高さは伊豆諸島6メートルの予報。うねりを伴った高波に警戒、強風に注意が必要だ。

 関東甲信地方や伊豆諸島では低気圧や前線の影響により、31日昼前にかけて、雷を伴った激しい雨の降る所があるとみられ、6月1日午前6時までの24時間に予想される雨量は、多い所で関東甲信地方60ミリ、伊豆諸島80ミリの予報。

米軍(JTWC)の見方は(※参考)

 米軍合同台風警報センター(JTWC)のサイトを調べると、台風1号は気象庁と同様に今後、日本の南を北東寄りに進むとみているようだ。31日に伊豆諸島の近づく恐れがあるとの見方だ。

中心付近の風の強さ

5月31日午前3時:25メートル 5月31日午後3時:23メートル 6月1日午前3時:23メートル

ヨーロッパ中期予報センターの見方

 リアルタイムの気象情報を提供するチェコの企業「ウィンディ・ドットコム」では、ヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)によって提供された解析気象データを基に台風の10日先までの動きを、アニメーションを使い視覚的に分かりやすく知ることができる。画面左下の「▷」ボタンを押すと、台風の動きが再生される。

「イーウィニャ」の名前の由来

 台風の名前は、「台風委員会」で各加盟国などが提案した名前が140個用意されており、発生した順につけられる。「イーウィニャ」の命名国はミクロネシアで、チューク語で「嵐の神」を意味する。

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