思い出の着物を供養 津の四天王寺で県呉服商連合会 三重

【寄せられた着物を前に焼香する山岡会長=津市栄町1丁目の四天王寺で】

 【津】三重県内の呉服店で構成する県呉服商連合会(山岡恒夫会長、会員12軒)は「呉服(五二九)の日」の29日、津市栄町1丁目の四天王寺で思い出のある着物を供養する「きもの供養祭」をした。

 思い出のある形見の着物などを整理するきっかけにしてもらおうと平成29年に始め8回目。

 法要では事前に寄せられた着物、帯、羽織など約400点が祭壇に並んだ。倉島隆行住職による読経があり、山岡会長ら参列者が焼香した。その後境内の供養塔に移動し読経した。

 山岡会長(60)は祭文で「着物や帯には一枚一枚に魂が宿っている。万物には命があり命終わりし時に供養する心こそが和の心」と述べ、取材に「困っている人が予想以上に多い。きちんと供養することで安心して手放せる」と意義を話した。

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