さすが「オーターニサン!」…ふるさと納税返礼品でもMVP ホームラン時に着用の「かぶと」、寄付額1位2900万円超 23年度薩摩川内市

世界的に注目されたかぶとを前に、賞状を受け取る丸武産業の田ノ上智隆社長(左)=27日、薩摩川内市役所

 鹿児島県薩摩川内市の丸武産業が製造し、大リーグの大谷翔平選手が昨季かぶって注目されたのと同型のかぶとが、同市の2023年度ふるさと納税の返礼品1467品の中で寄付額1位に輝いた。ア・リーグ最優秀選手の大谷選手に続く「MVP」となり、27日に同社に賞状が授与された。

 かぶとは「紺糸威仏二枚胴(こんいとおどしほとけにまいどう)」。23年4月8日(日本時間)のエンゼルスの試合で初披露され、シーズンを通じて本塁打時のパフォーマンスに使われた。

 市は同月18日から、寄付額100万円(10月以降は115万円)の返礼品に採用。5月1日までに10件の申し込みがあり、最終的には29件、寄付総額2915万円だった。市全体の寄付額は5億5835万円で、前年度より957万円増えた。

 授与式は市役所であり、高い実績のあった社が表彰された。最優秀賞を受けた丸武産業の田ノ上智隆社長(44)は「すごくありがたい。社員と良いものを作り続けていきたい」と話した。

薩摩川内市の2023年度ふるさと納税寄付額の1位になった、丸武産業のかぶと=24日、同市役所

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