日テレ系『それって!?実際どうなの課』3月末終了→6月にTBSで『それって実際どうなの会』が放送 パクリ疑惑も浮上のウラ側

※画像は日本テレビ系で放送されていた『それって!?実際どうなの課』(中京テレビ制作)の公式X(旧ツイッター)『@jissaidounanoka』より

「これまでの業界の常識では考えられないようなことが起きています。“そんなのあり!?”という感じで、当然のように“パクリ疑惑”も言われる展開になっていますね」

と話すのは制作会社関係者。その「あまりにも前代未聞」(前同)と言われる、テレビ界で話題の番組とは、6月3日の夜8時55分から放送される、TBSの特番『巷のウワサ大検証! それって実際どうなの会』だ。

同番組のコンセプトは《世の中にあふれる「ウマイ話」や「長年の疑問」が“本当のところはどうなのか”を時間と手間を惜しまず検証して“ありのまま”お届けする》というもの。

出演者には、俳優の生瀬勝久(63)と森三中の大島美幸(44)、Wエンジンのチャンカワイ(43)、双子コンビのザ・たっち、駆け抜けて軽トラの餅田コシヒカリ(30)の名前がある。

そして何よりも重要なのは、『それって実際どうなの会』というタイトル。これは、知っている人なら誰がどう見ても――、

「先日まで日本テレビ系列で放送されていた、『それって!?実際どうなの課』(日本テレビ系、水曜日夜11時59分~)を連想させますよね。『どうなの課』は中京テレビの制作で2019年4月から今年3月末まで、5年間続いた深夜バラエティ番組。

スタジオレギュラーは、今度の『どうなの会』にも出演する生瀬さんと大島さん。そして、博多華丸・大吉と俳優の森川葵さん(28)でした。『どうなの会』にもいわゆる”美人女優枠”で福原遥さん(25)が出演しますが、露骨に森川さんの“ポジション”感もありますよね」(前出の制作会社関係者)

3月末まで日テレ系で放送されていた『どうなの課』は、《よく言われるけど、やっている人を聞いたことがない気になるうわさや疑問を実際にやってみると、どうなるのか》をテーマにしたバラエティ番組。

遅い時間帯ながら毎回のようにX(旧ツイッター)トレンド入りしたり、23年にはゴールデンSPが2度放送されるなど人気もあったが、突然終了となったことで知られる。一部では制作予算、拘束時間の長さに加えて、同じく収録に手間がかかる『ヒューマングルメンタリー オモウマい店』(日テレ系、中京テレビ制作)がゴールデン帯で成功したため、制作する中京テレビが番組を1本に絞ったと報じられていた。

「『どうなの課』は、ぽっちゃり芸人が“○○だけ食べ続けると痩せる?”や“AとB、どっちが太る?”など世間の俗説にちなんだダイエット、トレーニングに挑戦する検証企画が人気でしたが、それも6月放送のTBSの『どうなの会』に起用されているチャンさん、ザ・たっち、餅田さんがやっていたんです。今回発表されている企画内容も、『どうなの課』とほとんど同じ。信じられない展開ですよね」(前同)

6月3日放送の『どうなの会』では、チャンが《高カカオチョコ効果で太らない身体に!?》、ザ・たっちが《米と小麦、どっちが太る!?》、餅田が《ブルブルマシンに乗るだけでどんな変化が!?》という企画に挑戦すると発表されている。『どうなの課』でも全く同じ構成の企画が多数放送されていたのは記憶に新しい。

■中京テレビとTBSに聞いた

3月末まで日テレ系で放送されていた『どうなの課』とそっくり、というかタイトルを少しだけ変えたような番組が、放送終了からわずか2か月強後にTBSで放送される――前番組が人気だっただけに反応する人は多く、

《生瀬さん出る!大島さん出る!いいねぇ。ヒリヒリするなぁ。他局への引っ越しって!!SNSの話題性からいって、やめる理由わからなかったもんな…》
《ん!?「それって実際どうなの課」と似てる?いや、出演者を見ても...局を超えて......!?w》
《これ中京テレビ文句言わないのかな》
《「それって実際どうなの課」同様に人体実験企画をやっていく様子。これはOA見て編集やテロップ、セットとか比べずにはいられない》
《タイトルから「それって!?実際どうなの課」の丸パクり感が否めない》

といった声が、X(旧ツイッター)にも多く寄せられている。

普通なら考えられないようなテレビ界の“異変事態”――広告代理店関係者はこう話す。

「番組がそっくり系列ではない他局に移籍するなんて、普通は絶対にありえないですよね。業界内でも驚きの声が広がっていて、ホットな話題となっています」

と話し、こう続ける。

「ただ、決して“パクリ”ではないといいますね。聞こえてきているところでは、3月まで放送されていた『どうなの課』は、中京テレビの局員だったAさんが企画兼プロデューサーとして立ち上げた番組でしたが、それが終了することになった。

その際、TBSの方からAさんに“終わるならウチでやりませんか?”とオファーがあったそうで、番組を大事に思っていたAさんは、TBSで番組を“継続”することを決断。中京テレビを辞めて、TBSで『どうなの会』の制作が決まり、6月3日の放送となった――という話だといいます。その通りだとしても、これまでにはない展開。だから、前代未聞となっているんですよね」

そこで弊サイトは、中京テレビとTBSに対して、両番組の酷似についてや、企画兼プロデューサーのA氏について、まさに「実際どうなのか」を問い合わせた。すると、中京テレビからは「他局のお話なので回答できることはありません。社員の個別の事案についても、お答えできかねます」という回答があったが、TBSからは期日までに回答はなかった。

前出の広告代理店関係者は話す。

「現在は、テレビ大不況の時代。局員が辞めてフリーになったり、配信大手に行く話も多いですよね。日テレでは、松岡茉優(29)さん主演の『最高の教師 1年後、私は生徒に■された』(23年7月期)のプロデューサーでドラマ部門の若手エースだった方が、同ドラマ終了後すぐに退局し、Netflixに移籍しています。

Aさんについて実際のところは分かりませんが、もう、これまでの“常識”は通用しないのがテレビ界。今回の中京テレビの『どうなの課』が、TBSに“移籍”して『どうなる会』になるという話は前代未聞のでしょうが、今後もこうしたイレギュラーな事態がさまざま起きていくと思われますね」

どうやら、まさかの“移籍劇”だった模様。果たして、『それって!?実際どうなの課』から『巷のウワサ大検証! それって実際どうなの会』となった番組は、どう変わり、どう継続していくのか――注目が集まるだろう。

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