トヨタ、4月世界販売・生産は3カ月連続前年割れ 日本・中国が不調

Maki Shiraki

[東京 30日 ロイター] - トヨタ自動車が30日発表したトヨタ単体(レクサス車を含む)の2024年4月の世界生産・販売はいずれも2月から3カ月連続で前年を下回った。欧米販売は好調だったが、主力車種の生産が停止した日本、競争が激化している中国での販売不振が響いた。

世界販売は前年同月比0.5%減の79万7097台。このうち日本は13.9%減だった。リコールを届け出たハイブリッド車(HV)「プリウス」、ミニバンの「ノア」や「ヴォクシー」の生産停止が響いた。価格競争が激しい中国では27.3%減だった。「RAV4」や「カローラ」などのHVが好調な北米は15.7%増、欧州は19.9%増となった。

世界生産は同4.0%減の75万6254台だった。需要の旺盛な北米では15.7%増となった一方、中国が24.9%減、日本は7.9%減だった。プリウスの生産は4月4日から停止しており、6月17日から再開する予定。

ダイハツと日野自動車を含むグループ全体では、世界販売は4.5%減の83万5788台で3カ月連続で前年割れ。世界生産は8.8%減の81万6601台と4カ月連続で前年を下回った。

トヨタの発表によると、認証試験不正で出荷停止となったダイハツの世界販売は54.4%減、うち国内は67.7%減、世界生産は51%減、うち国内は69%減だった。全ての現行生産車種(型式指定取り消しの1車種を除く)の基準適合性が確認され、出荷停止指示は4月19日に解除された。5月7日には本社工場(大阪府池田市)が4か月半ぶりに再開し、現在は国内に4つある完成車工場全てが再稼働している。

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