山東と香港、科学技術革新事業12件を契約

山東と香港、科学技術革新事業12件を契約

香港サイエンス・テクノロジーパーク。(資料写真、香港=新華社記者/盧燁)

 【新華社香港5月30日】中国山東省と香港・マカオ両特別行政区間の協力を促進する「香港・マカオ・山東ウィーク」の重要なイベントとして、「山東・香港科学技術イノベーション協力大会」が28日、香港サイエンス・テクノロジーパーク(HKSTP)で開催された。会場では、プロジェクト12件の契約が結ばれた。関連投資額は18億元(1元=約22円)に上り、重要技術130件の実用化を推し進め、山東省に300人以上の高度人材を呼び込む見通しという。

 大会では、山東省が香港に向けて、技術の需要36件、科学技術人材の需要627件、企業誘致・資金導入の需要15件を公表した。

 同省科学技術庁の孫海生(そん・かいせい)庁長は、双方の協力の可能性が高く、余地も大きいと指摘。ここ数年は、イノベーション協力プラットフォーム8カ所を共同設立し、共同開発87件を手掛け、重点科学技術イノベーションで成果を急速に収めていると語った。

 香港特区政府革新科学技術・工業局の孫東(そん・とう)局長は、特区政府が現在、「新たな質の生産力」(科学技術イノベーションが主導し、質の高い発展を促す生産力)の発展を全力で推し進めていると紹介。今後も内地の省(自治区・直轄市)と緊密に連携し、イノベーション協力を深める方針であると述べた。さらに、山東の学術機関や研究開発機関、企業による研究開発への積極的な関与を歓迎するとし、香港が持つ各分野の強みを生かした協力の強化と、より多くの成果の実用化促進に期待を示した。

© 新華社