大量発生「イネカメムシ」対策 町が農家に防除支援

カメムシが今年も大量発生するとの見通しを受け、鳥取県大山町の竹口町長は30日に行われた定例記者会見で、コメ農家に対して、およそ900万円のイネカメムシ対策支援を行うことを明らかにしました。

大山町では去年、コメに黒い斑点ができるなど、イネカメムシによる農作物被害が出ていましたが、暖冬の影響により、平年よりも多くのカメムシが越冬したことで、今年もカメムシの大量発生が見込まれています。

イネカメムシからコメを守るため、町では、防除にかかる経費の一部を支援したい考えです。

大山町 竹口大紀 町長
「大山町としましても水稲農家さんがたくさんいるので、早くイネカメムシを封じ込めるために、この度、県の事業の上乗せと大山町の独自のイネカメムシ防除対策として、事業を組み立てました」

中生品種の「きぬむすめ」「日本晴」を育てる農家に対し、防除委託費の支援を県事業に上乗せして行うほか、大山町単独の事業も実施。こちらは主食用米・飼料用米を育てる町内のすべての農家に対して、イネカメムシ対策の計2回の防除のうち、1回分の費用を支援します。

事業費はあわせて906万円で、6月町議会で補正予算案に計上し提案。早ければ6月末ごろから水稲農家に対し、イネカメムシの防除にかかわる支援についての周知を始めるとしています。

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