内島萌夏、快進撃も世界2位サバレンカに阻まれ2回戦敗退。5月初旬から続いた連勝は19でストップ[全仏オープン]

内島萌夏、初めての全仏オープン本戦は2回戦敗退

5月30日、「全仏オープン」(フランス・パリ)女子シングルス2回戦が行われ、1回戦でグランドスラム本戦初勝利を挙げた内島萌夏(安藤証券/世界ランク83位)は、第2シードのアリーナ・サバレンカ(同2位)と対戦。2-6、2-6のストレートで敗れ、トップ10との初対戦で金星を挙げることはできなかった。

5月初旬に岐阜で行われた「カンガルーカップ」から3週連続優勝を果たし、自己最高となる80位を記録して勢いに乗る22歳の内島は、予選3試合をいずれもストレートで勝利。全仏オープン3度目の挑戦で本戦への切符を獲得する。

初戦では、内島と同じく予選を勝ち上がってグランドスラム本戦初出場となったイレネ・ブリロ・エスコリウレラ(スペイン/同302位)に、6-1、6-1と完勝。相手のプレーをしっかり見極めてミスを引き出し、わずか1時間で試合を終わらせ、2度目のグランドスラム本戦で初勝利を挙げた。

ツアー下部大会から19連勝中の内島は、2回戦で今年1月の全豪オープンを連破し、昨年の全仏オープン4強のサバレンカと対戦。前哨戦のWTA1000マドリード、ローマで準優勝し今大会を迎えている。

第1セット、サバレンカは男子顔負けの力強いショットを放つもミスも多く、内島は返球率を高めて相手にプレーさせる。序盤は互いにサービスキープしたものの、第6ゲームで内島のダブルフォールトやセカンドサーブを狙われてブレークされると、サバレンカは圧力を一気に強めて一気に4ゲームを連取。内島はチャンスを握れないまま2-6でセットを失う。

続く第2セットでは、スライスも交えながらサバレンカを崩しにかかる内島。しかし、それをさせてくれないのが世界2位。第4ゲームでブレークしリードを奪ったサバレンカは、パワーだけでなく、柔らかいタッチのドロップショットを放つなどのテクニックも披露する。第7ゲームでは、この日初めてチャンスを手にした内島だったが、これもパワーとテクニックでかわされて4本のブレークポイントを生かせず。直後の第8ゲームで2度目のブレークを許して2-6と、内島は初めてのトップ10との対戦で金星を手にすることはできなかった。

5年連続で3回戦進出を果たしたサバレンカは、次戦でユリア・プチンツェワ(カザフスタン/同39位)とパウラ・バドサ(スペイン/同139位)の勝者と対戦する。

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