3年ぶり朔日饅頭どうぞ 富山・竹林堂本舗、予約のみ

3年ぶりに「朔日饅頭」として販売する甘酒まんじゅう=富山市中央通り

 6月1日に食べると無病息災で過ごせると伝わる「朔日饅頭(ついたちまんじゅう)」で知られる老舗和菓子店「竹林堂(ちくりんどう)本舗」(富山市中央通り)は1日、3年ぶりに山王まつりに合わせて朔日饅頭の販売を行う。

 竹林堂本舗は1773(安永2)年に創業。富山藩主に甘酒まんじゅうを献上し、「竹林堂」の称号が与えられた。まんじゅうは日枝神社の山王まつりに合わせて「朔日饅頭」として販売され、県民から縁起物として親しまれてきた。

 店は製造機械の老朽化やコロナ禍による需要減で2022年に休業し、地元企業や七尾出身のパティシエ辻口博啓さんらの支援で今年2月、営業を再開した。 生産量に限りがあるため事前予約販売とし、当日は予約者以外は購入できない。竹林堂代表の山崎ゆかりさんは「休業を経て再開できたのも支えてくれた方やお客さんのおかげ。饅頭を食べて、1年間健康に過ごしてほしい」と話した。

© 株式会社北國新聞社