新旧住民、親睦の場に 南砺・井波のショッピングセンター屋上 若手経営者が1日にビアガーデン

打ち合わせをする関係者=南砺市山見京願のアスモ

  ●飲食など9店出店

 南砺市井波地域のショッピングセンター「アスモ」の屋上駐車場で、移住やUターンで同地域に開業した飲食店など9店舗が6月1日、ビアガーデン「土着屋上」を開設する。若手経営者と住民との交流が目的で、屋上は井波別院瑞泉寺など井波地域の街並みを望める絶好のロケーションで、新旧の住民が親睦を深め、にぎわい創出につなげる。

 計画したのは、アスモを運営する協同組合井波コミュニティプラザの大江省一事務局長(71)と、昨年2月に南砺市山見で、クラフトビール店「ナット・ブリュー」を開業した山梨県出身の望月俊祐さん(32)。

 望月さんは昨年から毎月1回、クラフトビール店の前や通路で、料理とビールを楽しむイベントを開いてきた。地域に根差す思いから「土着酒場」と名付けた。大江さんがアスモの活用を望月さんに提案し、眺めの良い3階屋上でビアガーデンを開設することにした。

 望月さんは土着酒場で築いた人脈を生かし、飲食店に呼び掛けた。3月に砺波市から移った日本料理店「ろくざんさ」(井波)や2年前に開業した「ヘイズ・コーヒー」(本町)、創作酒場「らいおん」(井波)、市商工会青年部井波支部などが出店する。福光地域のワイナリー「トレボー」(立野原東)もワインを提供する。

 「土着屋上」は午後4時から9時まで開かれる。夜間にもエレベーター、エスカレーターを稼働させる。

 望月さんは「1日は花火のある庄川観光祭も開かれ、屋上を住民が楽しむ場にしたい」と語り、大江さんは「好評ならば来年も継続したい」と話した。

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