三笘薫、クラブ専門メディアから「ベストゴール」「最もセクシーな選手」でノミネート!「リーグで最も危険な攻撃的選手」として早くも来季のスタメン予想

三笘薫のブライトンでの2シーズン目は、プレミアリーグ第25節のシェフィールド・ユナイテッド戦で腰を痛めたことで、突然の幕を下ろすことを余儀なくされ、最終成績は19試合出場・3得点4アシスト(公式戦26試合出場・3得点6アシスト)に止まった。

ブライトンはシーズンを通して負傷者続きとなり、常にロベルト・デ・ゼルビ監督を悩ませることとなったが、三笘の戦線離脱はまさにトドメを刺すものであり、チームはこれ以降、目に見えて攻撃力や得点力が下がり、11位に沈んで2シーズン連続での欧州カップ戦出場という目標の達成はならなかった。

クラブの専門サイト『WE ARE BRIGHTON.COM』も、「三笘は第18節クリスタル・パレス戦までに6ゴールをアシストして見る者に感銘を与えた。その後、彼は2試合しか出場できず、これがシーズン後半にブライトンが苦戦した大きな要因となった」と、ドリブラーの不在がチームに与えた悪影響の程を強調している。
三笘にとってあまりに早く終わってしまったシーズンだが、その中でも彼は左サイドで幾つも印象に残るプレーを披露している。なかでも、2節ウォルバーハンプトン(ウルブス)戦に左タッチラインからドリブルで中央に切れ込み、そこから縦に高速に進んで、複数の相手選手を置き去りにして決めた先制ゴールは秀逸で、「現在のサッカー界ではまず見られないプレー」と現地メディアからも絶賛されたものである。

これは、プレミアリーグの「2023-24ゴール・オブ・ザ・シーズン」の10候補のひとつとしてノミネートされたほどだが(大賞はマンチェスター・ユナイテッドのアレハンドロ・ガルナチョが13節エバートン戦で決めたオーバーヘッド弾)、『WE ARE BRIGHTON.COM』も今季のブライトンのベストゴール候補として、真っ先にこの鮮烈な一撃を挙げ、以下のように評した。

「プレミアリーグのベストゴール候補にノミネートされるに相応しい三笘は、左タッチラインから50ヤードをスラロームのように疾走し、ウルブス陣内のボックスに進入し、GKジョゼ・サを打ち破った。ホームチームは三笘を止めようと必死にプレーしたが、日本の『新幹線』を止めることはできなかった」 同メディアは、他にも様々な項目でファンの投票を募っているが、面白いところでは「最もセクシーな選手」というものがあり、これにノミネートされた三笘については「彼は今季、確かに多くのファンを魅了した。11月にバーンリーと1-1で引き分けた試合では、日本から訪れたファンでエグゼクティブボックスがいっぱいになり、彼がベンチに座るのを見に来た(後半から出場)」と、その人気ぶりに脚光を当てている。

このように、優れた技術と高い人気を誇る日本人の助っ人に対して、ブライトンの関係者、ファンは来季、彼が今季の雪辱を果たすような活躍を期待しているだろう(今夏の移籍を心配する者は少なくないようだが……)。デ・ゼルビ監督がチームを去った「シーガルズ」において、背番号22がいかなる役割を担い、パフォーマンスを発揮するかが興味深い。

そのブライトンは現在、新監督が誰になるかが注目され、候補として国内外から多くの名前を現地メディアが挙げているが、その中で、前監督で昨季序盤に突然チェルシーに引き抜かれたグレアム・ポッターの復帰を推す声が意外にも多く上がっており、これが実現することを仮定した記事も多く見ることができる。
ブライトンの地元総合サイト『Sussex World』は、「噂が本当だった場合の新監督のスタメン」を予想しており、現有戦力だけでなく、補強が予想される他チームの選手もまじえて、以下のようなイレブンを発表している。

GK:バート・フェルブルッヘン
RB:ジャック・ヒンシェルウッド
CB:ルイス・ダンク
CB:ヤン・パウル・ファン・ヘッケ
LB:バレンティン・バルコ
CM:マット・オライリー(現セルティック)
CM:キアナン・デューズベリー=ホール(現レスター)
CM:ビリー・ギルモア
RW:シモン・アディングラ
CF:ジョアン・ペドロ
LW:三笘薫

同メディアは三笘について、「この日本代表選手は、腰の問題から復帰し、左サイドに戻るだろう。昨季、ブライトンにとって彼の欠場は大きな痛手だった。彼はファンのお気に入りであり、調子が良い時には、プレミアリーグで最も危険な攻撃的選手のひとりである」との寸評を綴った。

構成●THE DIGEST編集部

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