中野慎詞、ケイリンと団体追い抜き出場へ パリ五輪自転車男子

「岩手にメダルを持ち帰りたい」と抱負を語る中野慎詞(中央)=静岡県伊豆市・日本競輪選手養成所

 【静岡県伊豆市で及川慶修】パリ五輪の自転車トラック種目日本代表が29日、静岡県伊豆市の日本競輪選手養成所で記者会見し、男子で初の五輪に挑む中野慎詞(日本競輪選手会、紫波総合高-早大)は「憧れの五輪出場が決まりうれしい。経験と努力の成果を生かして金メダルを取り、育ててくれた岩手に恩返ししたい」と誓った。

 出場種目も発表され、2023年世界選手権3位のケイリンと4000メートル団体追い抜きに決まった。日本自転車競技連盟によると、五輪は団体種目(チームスプリント、団体追い抜き)の出場枠がある場合は、団体種目に出ないと個人種目に出られない規定がある。選手の特性や実績を考慮し、布陣を決めた。

 中野は「(団体追い抜きの試合は)ジュニア時代以来だと思う。チームで細かくコミュニケーションを取りながら準備したい」と意気込んだ。

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