恋愛、結婚をする県内の若者を増やそうと、福井県は5月29日、マッチングアプリ運営会社「タップル」(東京都)と連携協定を結んだ。県内会員の意識調査を実施するほか、出会いの創出に向けた県民限定のキャンペーンを展開する。
2013年設立のタップルは、マッチングアプリ業界では“老舗”企業。アプリ累計会員数は1900万人を超え、他社サービスに比べ若い世代の利用が多い。自治体と連携協定を結ぶのは8例目。
県内では2022年の婚姻数が2815件で2年連続3千件を割り込み、出生数も4861人で初めて5千人を下回った。人口減少に伴い、婚姻数、出生数ともに減少している。県は今回の連携協定で若者が恋愛する機会を増やすことで、婚姻数や出生数の増加にもつなげたい考え。
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アプリの県内会員を対象に出会いや結婚観などの意識調査を行うほか、県の結婚支援施策の紹介や、アプリの安心安全な利用に向けたセミナーの開催などに取り組む。県内のデートスポットに行きたい若者をマッチングする新たなキャンペーンも行う予定。
県庁で協定締結式が行われ、協定書が交わされた。杉本達治知事は「県内で恋愛する人が増えると街も明るくなる。結婚や子どもが増えてにぎやかになるとありがたい」、タップルの平松繁和社長は「恋愛や結婚を希望する人の願いがかない、自治体とマッチングアプリで連携するモデルケースがつくれれば」と述べた。