「オレの代わりに自首しろ」当て逃げ・運転手すり替え・飲酒で失墜した韓国歌手(32)、検察へ送致

当て逃げや飲酒運転の容疑をかけられた歌手キム・ホジュン(32)と、事故を隠蔽しようとした所属事務所THINKエンターテインメントの関係者たちが検察に引き渡された。

ソウル江南(カンナム)警察署は5月31日、飲酒運転などの容疑を適用してキム・ホジュンを検察に送致した。

キム・ホジュンは同日午前8時頃、スーツを着てマスクをしたまま取材陣の前に姿を現した。彼は、「事故当時は泥酔ではなかったという立場は相変わらずか」「検察送致を控えて他に言いたいことはないか」という取材陣の質問に、「申し訳ない」という言葉だけを残して護送車に搭乗した。

また、キム・ホジュンの事故を隠蔽するためにマネージャーA氏を身代わりとして自首させた疑いを持たれているTHINKエンターテインメントのイ・グァンドゥク代表と、キム・ホジュンの事故車両のドライブレコーダーを廃棄したチョン本部長も護送車に一緒に乗った。

イ代表も「疑惑を認めるのか」「マネージャー虚偽自白は依然として一人で指示したという立場なのか」を尋ねられると、「申し訳ない」と短く答えた。

人気歌手の転落

(写真提供=OSEN)キム・ホジュン

キム・ホジュンは5月9日、車を運転していたところ、ソウル江南の道路で中央線を越えて反対側から来たタクシーと接触事故を起こした。

事故後、所属事務所の代表とマネージャーたちがキム・ホジュンの飲酒運転事故を揉み消すために、運転者の“すり替え”とドライブレコーダーのメモリーカードを廃棄したことが発覚し、大きな議論となった。

交通事故について報じられた当初、キム・ホジュンと所属事務所側は「飲酒はしていない」と否認したが、キム・ホジュンは事故発生から10日後の5月19日午後、立場文を通じて「飲酒運転したことは事実だ」と認めた。キム・ホジュンは現在、証拠隠滅の憂慮で拘束された状態で捜査を受けている。

警察は、キム・ホジュンに特定犯罪加重処罰などに関する法律違反(逃走致傷)、危険運転致傷、事故後の未措置、犯人逃避幇助(ほうじょ)など4つの容疑を適用。そして5月30日、警察はキム・ホジュンに飲酒運転疑惑と犯人逃避教唆疑惑を追加適用したと明らかにした。

また、事故当日の飲酒量を基準にウィドマークの公式を利用して、キム・ホジュンの血中アルコール濃度が0.03%を超えたと推定。合わせて警察は、キム・ホジュンが逃避するために積極的に事務所と共謀したと見て、既存の幇助ではなく、犯人逃避教唆の疑惑を適用した。

◇キム・ホジュン プロフィール

1991年10月2日生まれ。2013年3月にデジタルシングル『私の人よ』(原題)でデビュー。2020年のオーディション番組『明日はミスター・トロット』に出演して4位(優勝者はイム・ヨンウン)となり、人気を獲得。その後、『リクエスト曲を歌います、愛のコールセンター』などでも抜群の歌唱力を証明した。

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