ボーイング「737MAX」、すぐには増産認めず=米連邦航空局

David Shepardson

[ワシントン 30日 ロイター] - 米連邦航空局(FAA)のウィテカー長官は30日、米航空機大手ボーイングの小型旅客機「737MAX」について、安全性に関わる問題への対応が進められる中、すぐには増産を認めない方針を示した。ボーイングのデービッド・カルフーン最高経営責任者(CEO)ら経営幹部との会談後に語った。

ウィテカー氏は、ボーイングが737MAX増産の承認を「今後数カ月以内」に得ることはないとの見通しを示し、この問題についてボーイングとまだ話し合っていないと明らかにした。FAAは向こう数カ月にわたってボーイングを監視し、品質や安全性が改善して「適切な範囲に収まっているかどうかについて、基本的な状況の把握に努める」とした。

ボーイングは30日遅くに、FAAによる監査や従業員らから集めた情報に基づく改善計画の要旨を公表した。全文は11ページで、主に安全性に関わる6つの生産分野での対応を盛り込んだ。

1月5日に「737MAX9」の側壁が飛行中に吹き飛ぶ事故が発生したため、ボーイングは2月にFAAから737MAXの増産を禁じられた。

© ロイター