扇を手に、優雅に舞う 真岡女子高で伝統の「荒城の月」

見せ場の「花」と「波」を披露する生徒

 【真岡】真岡女子高伝統の「『荒城の月』幻想」の演舞が30日、同校校庭で行われ、3年生194人が扇を手に美しく躍動した。

 演舞は1968年に始まり、57回目。生徒は昨年12月から練習を重ねてきた。保護者や1、2年生が見守る中、滝廉太郎(たきれんたろう)の「荒城の月」に合わせて、クラスごとに異なる5色の扇を使い、「花」や「波」など息の合った舞を披露した。

 中心となって取り組んだダンス部の西山芽里奈(にしやまめりな)部長(17)は「先輩方が受け継いできた伝統を私たちで絶やさず、後輩たちに披露することができた。120点の出来栄え」と笑顔で話した。フランス南部ニースから留学中のカプシーヌ・プロヨンさん(16)は「伝統の舞に参加でき、とても誇りに思う。昨日まで不安だったがうまくいって良かった」と満足そうだった。

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