「ビタミンちくわ」待望の生産再開!工場被災から5カ月 「早く食べたい」信州からエールも【長野】

信州のソウルフード「ビタミンちくわ」。能登半島地震で石川県にある工場が被災し、製造が一時、停止していました。その後復旧が進み、31日5カ月ぶりに製造が再開されました。

■記者
「地震発生からおよそ5か月。復旧したビタミンちくわの製造ラインに火が入れられています」

石川県七尾市にある水産加工会社「スギヨ」の工場。鉄製の串にまかれた練り物が次々と運ばれてきます。火にかかると…一気に焼き目がつきます。

■記者
「被災後初めてのビタミンちくわが次々と焼かれて行きます。ビタミンちくわのいい香りがしてきました」

今年1月に起きた能登半島地震。「スギヨ」の工場も被災し、天井が崩れ落ち、機械が壊れるなど大きな被害を受けました。

■工場長
「一番ひどかったのは天井の欠落(崩落)。3階が被害が大きかった、6~7割の天井が欠落。配管関係の損傷も大きかったので(復旧に)5カ月かかった」

発売されてから70年以上にわたって愛されてきた「ビタミンちくわ」。生産量の7割を長野県に出荷しています。信州から届いた励ましのメッセージが工場の復旧を後押ししたといいます。

■工場長
「(長野県民からの)メール、手紙でビタミンちくわがスーパーに売ってない、早く食べたいという温かい言葉や声援を頂いて一刻も早く再開したい思いが強まった」

被災前は一日におよそ30万本を製造していましたが、31日10万本。信州のスーパーに並ぶのはあす6月1日以降となりそうです。

© 長野朝日放送株式会社