【安田記念/枠順】内枠は人気サイドでも苦戦 想定8人気前後に「馬券内率87.5%」の可能性浮上

安田記念2024の枠順

JRAは31日、第74回安田記念(GI、芝1600m)の枠順を発表した。

昨年のリベンジに燃えるソウルラッシュは5枠10番、香港の怪物・ロマンチックウォリアーは4枠7番、昨年2着のセリフォスは8枠17番から発走する。

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■勝ち馬に偏りあり

過去10年、最多4勝を挙げるのは7枠で【4.2.3.15】、複勝率もトップの34.8%をマーク。このうち、3番人気以下が4勝2着1回3着1回と、伏兵でも勝ち切っている。そのため回収値は単勝348、複勝108と優秀だ。好走馬はすべて中団以下から競馬をして、当日上がり3F2位以内の末脚を使った馬で【3.1.3.1】複勝率87.5%。過去に上がり3F32秒台、33秒前半の末脚を駆使して重賞を好走した経験のある馬ばかりで、ダノンキングリー(8人気)、グランアレグリア(3人気)、サトノアラジン(7人気)が勝利を飾っている。

実績と末脚性能を考慮すると、2歳時の話になるものの、ストライクゾーンが広いステラヴェローチェは朝日杯FS以来となる芝のマイル戦で、その時の再現なるか注目したい。

次点が5枠で【3.1.0.16】、単勝回収値271とこちらも高水準。ソウルラッシュは昨年と同じ5枠10番となったが、決して悪い枠ではない。続く2勝をマークするのが3枠【2.0.1.16】だが、好走馬はすべて4番人気以内。他は8枠が昨年のソングラインで1勝を挙げるが、【1.1.2.21】連対率8.0%はやや心許なく、8枠からの競馬をしたことのないセリフォスは自力でどこまでといったところか。それ以外は0勝と割と勝ち馬の成績が偏っている。

■外枠が圧倒的に有利

全体で見ると、1~4枠は【2.5.3.62】で、5~8枠が【8.5.7.68】と外めの枠が圧倒的に有利。馬番で見ても、1桁馬番は【3.7.3.77】勝率3.3%、2桁馬番が【7.3.7.53】勝率10.0%となっている。また1~4枠のうち、好走馬はすべて5番人気以内で【2.5.3.17】勝率7.4%、複勝率37.0%という成績。人気サイドでもロマンチックウォリアーやナミュールは分が悪い。

ハイレベルな府中のマイル戦になると、内枠の先行馬がロスなく運んだとしても相当なスピードの持続力が求められ、長い直線で沈んでしまう。また追い込み馬も内でロスなく運んでも、垂れてきた先行馬が進路をふさいでしまう。3コーナーまで距離がある向こう正面では内外の有利不利はあまりない傾向で、最後の直線での仕掛けるタイミングひとつで結果に左右されやすく、そこでスムーズに運びやすい外枠が有利になると考えられる。基本的には外めの枠に入った馬から印をつけた方がいいだろう。

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(SPREAD編集部)

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