「住民不安にさせる飛行中止を」 米軍機の低空飛行受け永江氏ら防衛省に要望

三宅伸吾防衛政務官(右)に要望書を手渡す永江孝子参院議員=31日午後、東京・市谷

 愛媛県内で米軍機とみられる航空機の低空飛行が続いている問題で、永江孝子参院議員(愛媛選挙区、無所属)らは31日、東京・市谷の防衛省で三宅伸吾政務官と面会し、住民を不安にさせる飛行の中止を米軍に申し入れるよう求めた。

 要望書の中で永江氏は、四国では米軍機による低空飛行訓練が数多く目撃され、2018年には高知県沖で墜落事故が発生し、愛媛県民は恐怖と不安を募らせていると強調。

 低空飛行は爆音被害に加え墜落すれば大惨事になりかねず、県内には四国電力伊方原発もあることから、19~20年に2回、内閣に質問主意書を提出するなどしたが、改善されていないと主張した。

 米軍に対し、あらためて日米合意事項(低空飛行禁止、原発周辺や人口密集地域の飛行回避)の順守や、訓練の時期とルートの速やかな事前情報提供を求めるよう要請した。

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