全国初、日本バスケ協会が沖縄県と協定 W杯の実績、三屋会長「ノウハウある」

「県のスポーツ振興に関する連携協定」を結んだ玉城デニー知事(左から3人目)と、日本バスケットボール協会の三屋裕子会長(同4人目)ら関係者=30日、東京都

 【東京】沖縄県と日本バスケットボール協会は30日、沖縄振興とバスケ振興を目的に連携協定を結んだ。同協会がスポーツ振興を目的に、自治体と連携協定を締結するのは全国で初めて。同日、東京都の同協会で締結式が開かれた。式に参加した玉城デニー知事は「バスケットボールを通じたさまざまな政策を展開したい。各自治体とのネットワーク形成につながることにも期待している」とあいさつした。

 沖縄では2023年8月、FIBAバスケットボールワールドカップが開催された。今回の協定では、国際大会を運営した県のノウハウを共有して継承することで、今後の大会開催に生かすことが狙い。同協会の三屋裕子会長は「沖縄には国際大会を招致できるノウハウが確実に残っている。連携してさらに盛り上げていきたい」と話した。

 県バスケットボール協会の日越延利会長は「空港での選手の受け入れや会場へのアクセス、警察との連携など、国際大会を運営した経験は財産になっている。連携して情報共有していきたい」と述べた。

 (嘉数陽)

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