ホテルで日帰り産後ケア 奥州市、6月から市内の2施設活用

ホテルでの日帰り産後ケアのリハーサルで助産師(左)のサポートを受ける母子

 奥州市は6月から、市内のホテル2施設で日帰り産後ケア事業を始める。市総合水沢病院で行っている日帰りは希望者が多く予約が取りにくい状況で、宿泊施設を活用し受け入れ枠を拡大する。市内には現在お産施設がなく、市は妊産婦の安心安全を守る支援策の充実を図る。

 対象施設はプラザイン水沢と水沢グランドホテル。利用開始に先立ち関係者が28、29の両日、リハーサルを行い、ケアの流れや客室の環境を確認した。

 スタッフは助産師を含め2人体制。育児に関する相談のほか、乳児を預けて食事や休息をとるなど、母親にゆったりとした空間でくつろいでもらう。

 予約はオンラインで受け付け、利用日はホテルの空き状況により受け付け順に決定する。6月の利用者は既に決まり、7月以降の予約を受け付けている。

 問い合わせは市健康増進課親子みらい係(0197.34.2171)へ。

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