キャディにサインの列のなぜ 大出瑞月となみきさんが初タッグ

ゴルフタレントのなみきさん(右)をキャディに据えて好発進(撮影/内山孝志朗)

◇国内女子◇ヨネックスレディス 初日(31日)◇ヨネックスCC(新潟)◇6339yd(パー72)◇曇り時々雨(観衆1941人)

今季レギュラーツアー初出場となった大出瑞月。初日を3バーディ、ノーボギー「69」でプレーし、3アンダー12位と上々のスタートを切った。

笑顔でクラブハウスに引き上げてきたが、ふと見ると、隣にいるキャディがギャラリーから“サイン攻め”を受けている。プロではなく、キャディがファンサービスをしている。なんで?

上下真っ白のウェアに身を包んだ小柄な女性のお顔を拝見してビックリ。YouTubeのチャンネル登録者数15万人超、Instagramのフォロワーも11万人を超えるゴルフタレント・なみきさんだった。「ゴルフ業界で働いているので、女子プロのスゴさは身を持って感じています。前からみいちゃん(大出)とは仲良しだったので、ちょっとでも力になれたらうれしいなと」。今週は以前から予定を空けていたこともあり、タッグが実現した。

ラウンド中にゴルフの話題は一切なし。プレーと全く関係ない話を18ホール続けていたという。「中身があまりなかったので覚えてない(笑)。『今夜何食べようか』みたいな話とか、それくらい集中してご飯の話をしていた」と大出。もちろん、同組の選手がプレーしている際の立ち位置など、なみきさんのフォローは欠かさなかった。

本来、27日(月)のマンデートーナメント(主催者推薦選考会)からの本戦出場を狙っていたが、2オーバー「74」で出場権獲得ならず。一度地元・群馬の自宅に帰り、ウエーティングからの繰り上がり出場にかけて各選手の動向を注視していたところ、開幕前日までに4人が欠場を表明。「ドライブがてら、とりあえず行ってみますか」と2人で新潟に向かい現地で待機していたところ、前日に滑り込みで出場権が舞い込んだ。

首位とは2打差。残り36ホールも信頼する“相棒”とともに戦う。大出は「意気込みは特にないです。そっとしておいてください(笑)」と話し、なみきさんは「いつも通りのプライベートな感じで楽しみたいです」。2人の軽妙な掛け合いをもっと聞いてみたい。(新潟県長岡市/内山孝志朗)

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