ウクライナ、国境防衛で提供武器使用は可能 独政府が表明

[ベルリン 31日 ロイター] - ドイツは31日、ウクライナのハリコフ市周辺の北部国境地域に対するロシア国内からの攻撃を巡り、ウクライナが防衛のためドイツから提供された武器を使用することは可能との認識を示した。

政府報道官が、ロシアが隣接する国境地帯からハリコフ市周辺を攻撃していることについて同盟国と協議したと明らかにした。

「われわれは、ウクライナがこれらの攻撃から自国を守る権利は国際法で保証されていると確信している。そのために、ウクライナはドイツが提供した武器を使用することが可能だ」と語った。

北大西洋条約機構(NATO)のストルテンベルグ事務総長は30日、ウクライナに供与した兵器の使用に課せられた制限の一部を見直すべきとし、使用に前向きな姿勢を示した。

これまでドイツ政府高官は、緊張を高めることへの懸念から、西側がウクライナに提供した武器の使い方について公式見解を表明することを避けてきた。

米当局者は30日、バイデン大統領がウクライナに対し米供与の兵器でロシア国内を攻撃することを一部容認したことを明らかにした。

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