女子バレー日本代表がパリ切符を争うアジア最上位”ライバル”中国を撃破!! 古賀紗理那、井上愛里沙らが躍動!【ネーションズリーグ】

パリ切符を争う最大のライバルを撃破した。

現地5月31日、世界のトップ16によるバレーボール最強国決定戦「ネーションズリーグ(VNL)」の予選ラウンド第2週・中国大会(マカオ)第3戦が行なわれ、世界ランク8位の女子日本代表はリオ五輪金メダルの中国代表(同6位)と激突。完全アウェーのなか、セットカウント3-1(25-22、19-25、25-18、25-17)で勝利を収め、アジア最大の強国を蹴散らした。

パリ五輪の出場権を掴むため、4勝2敗の12ポイントでリーグ6位につけている日本。先発はセッターに岩崎こよみ、アウトサイドヒッターに主将の古賀紗理那、林琴奈、石川真佑を起用。ミドルブロッカーに荒木彩花と山田二千華、リベロは福留慧美でスタート。地元の大声援を受けるアジア最上位の相手と大一番に臨んだ。

第1セットは古賀、石川のスパイク。そして荒木のブロックなどで得点を積み重ね、サービスエースも3本決まるなど主導権を握った日本。終盤追い上げられたが、最後は日本が押し切り、まずこのセットを先取した。

逆に第2セットは中国が反撃。今大会チーム最多得点を誇るリ・エイエイを中心にポイントを奪っていく。終盤に日本のローテーションミスを主審に指摘されて失点する不可解な判定もあり、日本は中国の攻撃を止めきれず、6点差をつけられ奪い返された。

第3セットは両チーム取っては取られる展開に。だが日本は石川に代わって入った井上愛里沙の冷静なプレイが光り、流れを変える。際どいコースを狙った効果的なスパイク、レシーブなど変幻自在な攻撃で中国を翻弄。大事な所では、主将の古賀がバックアタックを決めて中国を突き放し、日本が勝利。王手をかけた。
勝負の第4セット、中国は3年ぶりに代表復帰を果たした198センチの長身シュ・テイにボールを集めるが、日本は持ち味の粘りバレーでつなぎ、最後は古賀がバックアタック。守備でも平均身長191.3センチを誇る中国の攻撃に荒木が気迫のブロックで防ぎ、日本が7連続ポイントを奪うなど攻守で圧倒する。

日本が7点差をつけて勝利のマッチポイント。最後はライトから林が決めて、中国を3-1で破った日本が世界ランク7位に浮上。パリ切符奪取へ、価値ある1勝を掴んだ。

構成●THE DIGEST編集部

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