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栃木県の奥日光の初夏を彩るバラ科のズミが、戦場ケ原、小田代原の両湿原で満開となった。広大な湿原が純白の花で染まっている。
ズミは樹高6~10メートル。枝先に直径数センチの花を咲かせ、両湿原の散策路などに多く自生している。植生調査などをする環境省の日光パークボランティアのメンバー駒倉政夫(こまくらまさお)さん(76)によると「花芽が多く当たり年」といい、あと4、5日間楽しめる。
31日は雨の中、遠足の小中学生や釣り人が戦場ケ原を行き交い、ズミで彩られた景色を堪能した。川崎市高津区、主婦加藤亜矢子(かとうあやこ)さん(53)は「散策路がズミの花のトンネルになっていて驚いた。ワタスゲもかわいらしい」と声を弾ませていた。