【今週の労務書】『「行きたくなる」オフィス 集う場のデザイン』

交流生む仕掛けを

テレワークなどにより働く場所の選択肢が増えオフィスに行かなくても仕事が可能になったなか、行くからこそ得られる要素が重要になっているとして、その実現方法などを解説したのが本書である。

働く者同士の交流に結び付くデザインなどを説明した。たとえば、各自がノートパソコンを持ち込み会議をするときでも、情報共有用のディスプレイを用意をした方が視線を合わせる回数が増え、コミュニケーションの活性化につながる。立ちながらの会話では、打合せの場合には机がある方が話が弾むなどの実験結果も紹介した。

そのほか、隣の席との仕切りを設ける場合は、頭頂部から腕が隠れるパーティションは集中力が高まるが圧迫感もあるため、額から腕が隠れるものが良いなどとする。

(花田愛 著、彰国社 刊、税込2200円、TEL:03-3359-3231)

© 株式会社労働新聞社