赤道ギニア大統領、中国雲南省の小学生と交流 新校舎建設を支援

赤道ギニア大統領、中国雲南省の小学生と交流 新校舎建設を支援

5月27日、中国・赤道ギニア友誼小学校の児童とビデオ通話する赤道ギニアのヌゲマ大統領(左)。(北京=新華社記者/曹嘉玥)

 【新華社北京6月1日】アフリカ中部の赤道ギニアのヌゲマ大統領が5月27日午後、中国雲南省の小学生と北京からビデオ通話で交流した。ヌゲマ大統領は習近平(しゅう・きんぺい)国家主席の招きに応じ国賓として訪中、ビデオ通話は訪中日程の特別企画として行われた。

 ヌゲマ大統領は2015年4月に訪中した際、赤道ギニア政府を代表し、雲南省南部の金平ミャオ族ヤオ族ダイ族自治県にある県第一小学校の改築・拡張のための寄付を発表。1年余り後、5階建て、教室20室、トイレ10カ所、教員室5室、延べ床面積約2530平方メートルの新校舎が完成し、供用を開始した。

 山奥にある同小学校の子どもたちの学習環境はこれによって大きく改善した。中国と赤道ギニアの深く厚い友情を表すため、小学校は中国・赤道ギニア友誼小学校と新たに命名された。以来9年間で2千人以上が卒業している。今回のビデオ通話に雲南側から参加したのは同小学校の教員と児童の代表だった。

赤道ギニア大統領、中国雲南省の小学生と交流 新校舎建設を支援

5月27日、雲南省南部の金平ミャオ族ヤオ族ダイ族自治県にある中国・赤道ギニア友誼小学校。(ドローンから、北京=新華社記者/胡超)

 ビデオ通話の間、ヌゲマ大統領の手元には、同小の6年生の子どもたちが送った手紙が置かれていた。手紙には「私たちは中国・赤道ギニア両国の真摯(しんし)な友情の直接的な受益者です」と書かれ、科学や文化の知識を一生懸命学び、両国の友好と交流の小さな使者になりたいとの思いがつづられていた。

 ヌゲマ大統領は「中国・赤道ギニア友誼小学校に植えた友情の種が花開き、実を結んでいることは、大変誇らしい」と述べ、子どもたちが将来、社会に貢献できる立派な人材になることを願っているとエールを送った。

赤道ギニア大統領、中国雲南省の小学生と交流 新校舎建設を支援

5月27日、ビデオ通話で赤道ギニアのヌゲマ大統領にあいさつする中国・赤道ギニア友誼小学校の児童。(北京=新華社記者/胡超)

 5年生の児童代表、王一驍(おう・いちぎょう)さんが「赤道ギニアに行って友達に会いたい。ヌゲマおじさんにも私たちの学校に来てほしい」と呼びかけると、ヌゲマ大統領は、両国の「友誼」の名が付いたこの小学校をいつか必ず訪問したいと答えた。

 アフリカ中西部の国家首脳が中国の地方の発展を積極的に支援しようとしていることは、特筆すべきことと言える。こうした打ち解けた関係は、中国が長年にわたり、赤道ギニアを含むアフリカ諸国と真摯に向き合ってきた結果と言える。中国と赤道ギニアは国交樹立から半世紀以上、平等な付き合い、相互尊重、相互支持を堅持し、深い伝統的な友情を築いてきた。

 中国は1971年から赤道ギニアに援助医療隊を33回、600人以上派遣し、現地住民の健康に貢献してきた。赤道ギニアは2008年に中国で四川大地震が起きた際、200万ユーロ(1ユーロ=約169円)を寄付した。新たな時代に入り、両国はインフラ建設や技術援助などの分野で実務的な協力を進め、両国の国民に利益をもたらしている。

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