この指とまれ! 50年ぶりに笑顔で再会 30人が参加、全国から集う 川崎市中原区

懐かしい顔に出会えた参加者ら

かつて中原区を拠点に、障害児を抱える親子の集い場として活動していた「この指とまれ!」の同窓会が5月26日に川崎市総合自治会館(小杉町)で行われた。青森県や兵庫県から当時の参加者や学生ボランティアら約30人が参加し、50年ぶりの再会を果たした。

活動を支えていた立正大学児童福祉研究会のリーダーだった城剛吉さん(70)の声掛けで実現した同窓会。マスクを外した顔を見た瞬間、参加者らは昔に戻ったかのように笑顔になり、現在の状況や思い出話に花を咲かせた。上平間の田口ひろ子さんは肢体不自由児だった長男・俊幸さんと参加していたことを思い出し、「あのころは保育園に預けることもできず、不安でいっぱいだった。同じ悩みを抱える仲間たちと出会えたことは人生の宝物」と感慨にふけた。

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