「日本代表の獲得はその場しのぎ」遠藤航の活躍は期待以上なのに?リバプール専門メディアが来季への不安を指摘「6番の補強が必要」

懐疑的な目があったなか、存在感を発揮したが、最後は疲労の色も隠せなかった。遠藤航のリバプールでの1年目は、浮き沈みがあったシーズンと言えるだろう。

12月以降の活躍は確かだ。一時はユルゲン・クロップ監督のチームに欠かせない存在と称賛された。だがシーズン終盤になり、守備的MFの補強は不可欠との声が相次いだのも周知のとおりだ。

専門サイト『This Is Anfield』は5月31日、遠藤のリバプールでの今シーズンを振り返った。加入当初は苦戦したものの、その後は「クロップのマシンにおける重要な歯車となり、屈強なMFは自身とクラブに対する疑念を称賛に変えた」と伝えている。

「リバプールに期待していたのは30歳を過ぎた選手ではない。だが、経験と6番のスペシャリストという必要性から、彼は解決策となった。当初はこのポジションを2人とし、そのひとりになると期待されたが、実際にはアレクシス・マカリステルとその責任を分かち合うことになった」

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同メディアは「中盤で役割をこなせる賢明な補強だったことをエンドウは証明したが、夏に別の守備的MFを獲得すべきという感覚は変わらない」と続けた。

「31歳の日本代表キャプテンは、その場しのぎのようなものだ。アルネ・スロット新監督の下で負担を分かち合える、経験をもった若い選手を探さなければならない。我々は昨夏と似て、必要なことが明確な状況にある。このポジションに対するクラブのアプローチは、リチャード・ヒューズ新SDとマイケル・エドワーズCEOが決めることだ」

監督交代や技術部門のトップ変更など、新たな時代を迎えるリバプールは、夏のマーケットで守備的MFを獲得するのか。そして遠藤の立場はどうなるのか。今後の動きが注目される。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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