福島県の喜多方高校生、キクイモで健康焼き菓子開発 2日販売

きくいものもろこしちーズぼー(手前)とセット商品

 福島県喜多方市の喜多方高生活部の生徒16人は、市内熱塩加納町で採れる健康食材「キクイモ」を使用した「きくいものもろこしちーズぼー」を開発した。2日に熱塩加納町で開催される「第18回ひめさゆりぶらりウオーク」で販売する。

 キクイモは多糖類イヌリンを豊富に含み、糖尿病予防や腸内環境改善などに効果があるとされる。今回はスコットランド発祥の焼き菓子「ショートブレッド」から着想を得た。

 作年11月から開発に着手し、市内の菓子店「たんたんどる」などの協力を得て試行錯誤を重ねた。収穫時期を逃し廃棄予定だった北塩原村早稲沢産のトウモロコシを活用し、味のバランスや食感を工夫。アレルギーを持つ人も食べられるよう卵と小麦粉は使用せず、米粉を採用している。

 5月31日、同校で開発に協力した企業などを招いた披露会が行われた。部長の小林真子さん(3年)は「農家の方など多くの協力により完成でき、達成感がある。家族で談笑しながら食べてほしい」と話した。

 商品は2本入り200円(税込み)。「たんたんどる」で販売している。「ひめさゆりぶらりウオーク」ではこれまでに開発したブラウニーとクッキーとのセット650円(同)も販売する。

キクイモの認知度と健康意識の向上を誓う生徒ら

© 株式会社福島民報社