2025年大阪・関西万博の会場でモミジ披露 福島県石川町の仲田種苗園社長 親子2代で貢献

先代に続き、万博で福島の自然の美しさをアピールする仲田さん

 2025年大阪・関西万博の会場で、福島県石川町の仲田種苗園社長の仲田茂司さん(67)が町内で育てたモミジの木が披露される。同社の創業者の先代で父親の故・茂さんも1970年大阪万博にモミジなどを納め、会場を彩った。福島の美しい自然を親子2代で世界にアピールする。

 今回披露されるのは、樹齢50年で高さ8メートルのイロハモミジ約10株で、会場に整備が進むエリア「静けさの森」に、既に植栽されている。昨年秋から搬入が始まり、今月25日に納品が完了した。同エリアには他にも全国から桜やモミジなどの花木が集まってきているという。

 同社は茂司さんの両親が1959(昭和34)年に創業した。豊かな自然に近く、モミジの適正な生育環境での生産方法の研究を進めた取り組みが認められ、1970年大阪万博の会場に同社のモミジなどが植栽された。茂司さんは「丹精込めて育てたモミジを親子2代で世界にお披露目できて感無量だ」と話している。

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