現地時間６月１日に開催されたチャンピオンズリーグ（CL）の決勝で、27シーズンぶり２回目の優勝を目ざすドルトムント（ドイツ）と、２季ぶりとなる史上最多15度目の欧州制覇に挑むレアル・マドリー（スペイン）が、イングランドの聖地ウェンブリーで対戦した。
前半はドルトムントがペースを握り、14分にはフュルクルクの落としからブラントがシュートを放つも、ゴール右に外れる。
21分にも、ロングスルーパスに反応した韋駄天FWアデイェミが今季CL初出場の相手GKクルトワと１対１となったものの、かわしたドリブルが大きくなり、決めきれない。その２分後にも決定機が訪れたが、フュルクルクのシュートは右ポストに嫌われた。
カウンターから一気に攻め込み、アデイェミが左足で狙った28分の決定機もクルトワにセーブされる。
一方、マドリーの攻撃は散発的で、バルベルデとヴィニシウスのシュートが大きく枠を外れるなどなかなかチャンスを作り出せない。
このまま０－０でハーフタイムを迎える。
マドリーは49分、今シーズン限りでの現役引退を発表し、クラブではこれがラストマッチとなるクロースがFKで狙うも、GKコーベルの好セーブに防がれる。
57分にも左サイドのクロスを右SBカルバハルがボレーで叩くも、コーベルの正面を突いた。
63分にはフュルクルクにヘディングシュートを浴びるも、クルトワが難なく阻む。
ドルトムントがアデイェミに代えて、これがドルトムントでのラストゲームとなる重鎮ロイスを投入した２分後の74分、マドリーがついに均衡を破る。クロースの正確なCKに、ニアサイドでカルバハルがヘッドで合わせて、ネットを揺らした。
【動画】クロースのアシストからカルバハルがヘッド弾！
76分にも、古巣相手のべリンガムがボックス内で決定機を迎えるも、シュートはブロックされる。
それでも83分、マートセンのパスミスをカットしたベリンガムのアシストから、ヴィニシウスがネットを揺らして、追加点を奪う。
このまま２－０でマドリーが勝利。前人未到の15回目の優勝を果たした。
ドルトムントはバイエルンに１－２で敗れた11年前のファイナルと同様に、ウェンブリーで涙をのんだ。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
