雫石・旧上長山小、活用見直す 民間から広く意見募集

活用方法が再検討される旧上長山小

 雫石町は、同町長山早坂の旧上長山小の活用法を見直す。地域経済の活性化、にぎわい創出に向け、貸しオフィスを主体として長期利用する事業者を個別に募ってきたが希望者が少なかった。施設全体の一括利用を基本とし、民間から広く意見や提案を求める。

 町は2021年度、校舎を貸しオフィスとして、屋内・屋外運動場をイベントで使えるように整備した。長期利用は週末に飲食店を開く1人のみで、他は町民による会議や写真スタジオの撮影会、ドローン教習など短期がほとんど。十分に校舎を活用できていないのが現状だ。

 同校は1874(明治7)年に創立。町教委によると、1984年に現在地に建築移転した。下長山小と西根小との統合に伴い、2017年度に閉校した。継続的に貸し付けるためには設備改修も必要で多額な費用がかかるため、持続可能な利用法の再検討を決めた。

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