都心から2時間で登山口!「高尾山」の次に登りたい低山3選

天気がよければ富士山も望める筑波山山頂からの景色

都心からのアクセスがよく、人気の高尾山。高尾山に登って「登山って楽しいかも……!」と登山の魅力を掴んだあなたに、次にチャレンジしてほしい山を3つご紹介。どれも東京駅などの都心から電車で出発して登山開始までが2時間以内の山だ。高尾山より少し難度は上がるが、その分得られる達成感もアップするに違いない。いつもより早起きして、気軽に登山に出かけよう。

■筑波山で岩場を越えていく登山を楽しむ

東京からのアクセスは、秋葉原駅からつくば駅まで「つくばエクスプレス」を利用するのが便利。最高速度130km/hのつくばエクスプレスを使えば、快速ならなんと最速45分でつくば駅に到着する。つくば駅に着いたら、つくば駅・つくばセンターから筑波山まではシャトルバスが出ているので、バスの運行時間をチェックして出かけよう。バスに乗ったら約50分ほどで登山口に到着だ。

●岩を乗り越えて進む

筑波山(標高877m) にも高尾山のようにいくつかのコースがある。登山コースに関しては、公式サイトに詳しく掲載されているので、事前にチェックしておこう。

筆者のおすすめは「白雲橋(しらくもばし)コース」で女体山(にょたいさん)を目指した後、女体山から男体山(なんたいさん)に移動し、「御幸ヶ原(みゆきがはら)コース」で下るルートだ。登りは約110分、下りは約70分の山行となる。白雲橋コースの前半はなだらかな山道だが、山頂に近づくに連れて、岩場と大きめの岩が多くなってくる。必要に応じて手でつかみながら「よいっしょ!」と一つひとつ岩を越えていくのは冒険感があり、整備された登山道では味わえないおもしろさがある。

ただし、翌日の全身筋肉痛は覚悟しよう。女体山の山頂から望む景色は、想像以上に見晴らしがよく、絶景である。ぜひ先端の岩に立って一望してほしい。きっと登山がやめられなくなるだろう。

■大野山で富士山を見ながらハイキング

神奈川県に位置する「大野山(おおのやま)」は、JR御殿場線「谷峨(やが)駅」で降りて、5分ほど歩くと「大野山ハイキングコース」の案内看板がある。案内にしたがって登山を始めよう。隣駅の「山北(やまきた)駅」からも登山コースがあるので、下りは山北駅を目指すのもおすすめだ。

東京駅から谷峨駅までは、小田原駅まで新幹線を利用すると約1時間30分で到着する。大野山は標高723mと低山ではあるが、山頂に近づくと富士山を背に登ることができる。山頂まで時々振り返りながら、眺望を楽しもう。谷峨駅をスタート地点、山北駅をゴール地点とすると、約4時間のハイキングとなる。

■高水三山で縦走コースに挑戦!

高水三山(たかみずさんざん)とは、高水山(たかみずさん・標高759m)、岩茸石山(いわたけいしやま・標高793m)、惣岳山(そうがくさん・標高756m)の3つの山の総称。JR青梅線「軍畑(いくさばた)駅」付近を登山口として登り始めて、高水山→岩茸石山→惣岳山の順に登り、下山後はJR青梅線「御嶽(みたけ)駅」から帰ることができる。

東京駅から軍畑駅までは在来線で約1時間30分で到着だ。3つの山を縦走するコースは、約4時間の山行となる。難度が高いように感じるが、どれも標高800m未満のため、初めて縦走コースに挑戦するなら、ここをおすすめしたい。3つの山を制覇する達成感を味わおう。

登山道には少し急な坂があったり、沢があったりするので、足もとには注意して登ろう。岩茸石山は眺望が望めるため、昼食休憩の場所にもおすすめだ。

本記事で紹介した3つの山は、いずれも高尾山より難度が高く、滑りやすい箇所や平地との気温差が大きいところがある。服装や持ち物など、事前の準備をしっかりして、登山に挑もう。安全に楽しく登山をして、登り切った達成感と心地よい疲労感を存分に味わってほしい。

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