「対馬丸の願い」生かそう 那覇でシンポ 撃沈から80年 沖縄

対馬丸記念館の果たす役割など、平和を考える多彩な意見を交わしたシンポジウム=1日午後、那覇市の県立博物館・美術館

 対馬丸記念会(高良政勝代表理事)は1日、那覇市の県立博物館・美術館でシンポジウム「『対馬丸』から学ぶ子どもと平和~平和な未来をともに創るために」を開いた。2024年は対馬丸事件から80年と小桜の塔建立から70年、対馬丸記念館開館20年に当たるため、実施した。事件の遺族や記念館の関係者が登壇し、同館が果たすべき役割などについて議論した。

 高良代表理事は「(対馬丸のことを)多くの人に知ってもらい、戦争のない平和な世界になることが記念館、対馬丸の子どもたちの願いだ」とあいさつした。

 対馬丸事件とは、疎開する学童らを乗せた対馬丸が、1944年8月22日、米潜水艦の魚雷攻撃で撃沈された出来事。

 (外間愛也)

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