「滑走路 びゅ~ん」長崎空港でランウェイウォーク 子どもら56人参加 消防車両見学も

滑走路を駆け回る子ども=大村市、長崎空港

 通常立ち入ることができない滑走路を歩くイベント「ランウェイウォーク」が1日早朝、長崎県大村市箕島町の長崎空港であった。参加者は普段見ることのできない景色に歓声を上げながら、珍しい空港施設を見学するなどして楽しんだ。
 空港に親しんでもらおうと、大阪航空局長崎空港事務所と長崎空港ビルディングが主催し今年で3回目。175組の応募の中から選ばれた県内の親子連れなど28組56人が参加した。
 参加者は午前4時半に集合した。滑走路は全長約3キロ、幅60メートル。東側にそびえる多良山系から朝日が昇ると次第にオレンジ色の光に包まれた。参加者は幻想的な光景の中、飛行機のタイヤの跡が刻まれた広大な路面を駆け回ったり、海に向かって延びる滑走路をバックに記念撮影したりと楽しんでいた。

空港に配備されている大型の消防車を見学する参加者=大村市、長崎空港

 午前5時から1時間かけて約1キロをウオーキング。スカイマーク社員による「水アート」も披露され、噴霧器を使って滑走路の上に絵を描く様子を見学した。一部の子どもは水アートを体験した。
 参加者はその後、バスに乗り換えて空港内を回り、航空保安無線施設などを巡った。航空機の火災時に出動する大型で特殊な消防車両を間近で見た。
 佐世保市立宮小1年の百津心元さん(6)は「楽しかった。滑走路を歩いてみて体も温まったし、飛行機も見えた」と笑顔で語った。

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