もっとも力持ちな犬種、もっとも速い犬種は⁉ 知っておきたい犬種トリビア

人と犬の長い歴史から、さまざまな犬種が生まれ、世界には700~800もの犬種が存在しているといわれるほどです。そこで今回は、動物ジャーナリストの藤原尚太郎先生の監修のもと、個々の犬ではなく、犬種そのものの能力や特徴から「いちばん」を紹介します。

働く犬の中でもっとも賢い犬種は【ボーダー・コリー】

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羊の群れを自分で管理できる高い能力の持ち主

「働く犬の中でも牧羊犬には、高い集中力と瞬時の判断力が必要。しかもボーダー・コリーは、群れからはずれた羊を群れに戻すなど、自ら考えて行動する能力も高く、賢さはいちばんだと思います」と藤原先生。ちなみに、犬の賢さを調べる研究でもいちばんに!

持久力がもっともあるのは【シベリアン・ハスキー】

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極寒の地でそりを引き続けるスタミナがある

1925年にアラスカ北端の都市でジフテリアが流行した際、猛吹雪の中、アラスカ中部の町から血清を運びました。チームでリレーしながら約1085㎞の道のりを5日で走り抜き、血清を届けました。「気温が氷点下50℃にもなったという過酷な状況で、そりを引き続けた持久力はいちばんでしょう」(藤原先生)。

もっとも力持ちな犬種は【セント・バーナード】

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雪山の遭難者を安全な場所に運んで助けた力持ち

アルプス山脈の峠にある修道院で飼育され、1600年中ごろから雪山救助犬として活躍した犬種。1900年初頭までに遭難者2000人以上が救助されました。「遭難者を見つけて雪の中から引きずり出し、安全な場所まで運んだ力はいちばん!」(藤原先生)。

いかがでしたか? 人の暮らしや命を支えてくれている犬たちの存在は頼もしく、ますます愛おしくなりますね。

お話を伺った先生/動物ジャーナリスト 藤原尚太郎先生
参考/「いぬのきもち」2024年2月号『犬種なんでもいちばんクイズ』
文/いぬのきもち編集室

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