「乳首は一生ないです」左胸手術跡を公開のブラザー・コーン、本誌に語っていた「抗がん剤副作用との闘い」

「2024年8月には、がんが発覚して延期していた40周年ライブをやります」(写真・木村哲夫)

2023年8月、ステージ2の乳がんであることを公表したバブルガム・ブラザーズのブラザー・コーン。2024年1月に「乳房切除術」をおこない、3月には復帰ライブも飾ったコーンが、6月1日、都内で開催されたイベント「bjbCOLLECTION2024 Jun.~大人の文化祭~」でトークショーに出演。イベント後、手術によって切除した左の乳首をマスコミに披露する一幕があった。

「コーンさんはステージ上で闘病生活を振り返り、『男の乳がんは珍しいんでバズってしまいまして』とおどけてみせると、大ヒット曲『WON’T BE LONG』を熱唱。復活を印象づけるとともに、会場を大いに盛り上げました。

手術で切除した左乳首については、イベント後の取材で『見ますか? 初出しですからね』と言いながら、シャツをめくり上げるサービス精神を発揮。切除された左乳首の手術跡を披露し、『乳首は一生、ないです。作れば?って言われたんだけど。プール行って浮いてたらイヤだし』とおどけて、報道陣を笑わせました」(芸能ライター)

2024年5月、本誌の取材に応じてくれたコーンは「乳がん発覚時は、自覚症状がまったくなかった」ことや「抗がん剤副作用」との闘いを振り返っている。

「(乳がんの)自覚症状はまったくなかったですね。最初は、背中に脂肪の塊みたいなのができたんで、町医者に行って診てもらって、取ることになったんです。患部に麻酔を打って、ハサミでジョキジョキ切りながら『あー、これ、根が深いね』とか言われながらね、3針縫って。病理検査をしてもらったけど、問題なかったんです。

それから2週間後に、シャワーで胸を洗ってたら乳首の横に、なんかゴリっとする、1cm弱ぐらいみたいなしこりがあったんです。また脂肪の塊がこんなとこできちゃったよと思って、ここ切るのイヤだなと思って。今度は町医者じゃなくて主治医に相談したら、『これ、乳首の横だから、乳腺外科で調べたほうがいい』って。

で、検査したら、乳がんのステージ2でした。幸い早期発見で、リンパにも転移していなかったんですが、乳がんって言われて、ヘンな感じでしたね。抗がん剤治療を始めることになったので、その日のうちに、スキンヘッドにしました」

また、抗がん剤治療を始めることについての葛藤も、こう語っていた。

「抗がん剤治療を反対する人もいたし、いろんな最先端治療をすすめられることもあったけど、でも、医療チームを信じようと思って。ただ、抗がん剤を始めたけど、副作用に耐えられずにやめた人をたくさん知っていましたし、俺も渋滞中のタクシーの車内で、コンビニ袋のなかに戻してしまったり、福岡まで飛行機で行ったけど、体調が悪くなってトンボ返りしたり。下血があったので内視鏡で調べてみたら、腸の中が切れていて、1週間で2回、内視鏡手術をやりました」

そして、2024年1月におこなわれた「乳房切除術」は無事、成功。転移もなく、リンパも無事だったという。

「がんは切り取れたんです。でも、まだ小さいがん細胞が残ってるんでしょうね。あと半年は抗がん剤治療を続けます。でも、術後に抗がん剤が変わったので、前よりは副作用はなくて、日常生活に支障はないです。ホルモン剤を1日1錠、5年間飲み続けなければいけないけど」

取材の最後、今後について「これからも、歌える限りはずっと歌っていきたい。2023年、40周年で予定していたライブを、乳がんが発覚して治療のために延期したので、リベンジライブをやります。地方でも、どこでも、まだまだやっていきたいと思っています」と語っていたコーン。

本来なら2023年8月に予定されていた、4年ぶりとなるバブルガムブラザーズのライブのリベンジまで「WON’T BE LONG(長くはかからないだろう)」!

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