福井市内の小学校体育館に冷暖房整備へ 夏の授業や災害時の避難想定、50校調査へ

 福井県福井市は災害時の避難所となる小学校体育館に空調設備を整備する方針を示した。本年度、市内50校の基礎調査を行い、各体育館の構造や設置できる設備など検討する。本年度6月一般会計補正予算案に調査費用として2千万円を盛った。

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 能登半島地震を受け、避難所の環境改善を図るのが狙い。市内では小学校の体育館が各地区の指定避難所になっている場合が多いが、空調設備がある体育館はない。スポットクーラーや大型扇風機などはあるものの、空間全体の冷暖房はできない状態。市危機管理課によると、空調が効く教室などを利用できるよう各校と事前協議しているが、大量の避難者を想定すると体育館の環境を整えることが有用だという。

 近年は子どもが授業で体育館を利用する際、暑さ指数などを基に各校判断で中止にすることもあるため、空調を整備することで学習環境の向上も図れる。

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