沖縄で初摘発 那覇市松山でオンラインカジノ営業疑い 経営者と従業員を逮捕 700人分の顧客名簿を押収 

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 那覇署は2日、県公安委員会の許可を受けずに那覇市松山のビルの一室でオンラインカジノ店を営業し、不特定多数の客にカジノで遊ばせたり、カジノで得たポイントを換金したりしたとして、風営法違反と常習賭博容疑で店舗経営者の男(49)=那覇市=を逮捕した。また、常習賭博容疑で同店従業員の男(60)=宜野湾市=を逮捕した。署は捜査に支障があるとして、2人の認否を明らかにしていない。

 署によると店舗型オンラインカジノ店の摘発は県内初。約700人の氏名などが記載された顧客名簿を押収しており、客の調べも進める方針だ。

 署によると、店は少なくとも6日間で140万円の利益を上げていたという。これまでの捜査で店のデスクトップ型パソコン8台やモニターも押収し、2容疑者のほか、関係者1人からも任意で事情を聞いている。

 同店は会員制で、海外で運営されるオンラインカジノを遊ばせていたという。店内で遊ぶためのポイントを売り、客がスロットやバカラなどで得たポイントを換金していたとみられる。

 逮捕容疑は、経営者の男が2023年4月17日から24年2月21日までの間、オンラインカジノ店を経営した上、23年10月ごろから24年2月20日までの間、従業員の男と共謀して客を相手に賭博をした疑い。

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