休耕地に交流の場 射水で公園づくり 国際大・水口さん「一緒に活動を」

休耕地の前で公園の整備構想を説明する水口さん=射水市西高木

  ●鶏小屋や畑、年内完成

 富山国際大現代社会学部3年の水口洸輔さん(20)ら学生が射水市西高木の休耕地を活用し、鶏小屋や畑がある公園を整備する。若者が主体となって月内に整備を始める計画で、年内の完成を目指す。水口さんらは一緒に活動する若者を募っており、若者と地域住民が交流する憩いの場となるよう願っている。

 若者らが整備する公園の名称は「ビッグ・リトル・パーク」。ニワトリの飼育小屋や野菜を栽培する畑、子どもたちが遊べる遊具、住民らが交流できるベンチを設ける。小松市で古民家を改修したカフェや農泊施設を営む「滝ケ原ファーム」をモデルとし、完成後にはイベントを企画することで多くの人を呼び込む。

 水口さんらは、県内外の子どもらに農業やニワトリの飼育を体験してもらえるイベントを想定し、農家の助けも得たい考えだ。建物などは建築士に設計を依頼し、誰もが安心して利用できる環境を整えていく。

 水口さんは富山市出身で、学生生活を過ごす中で、若者が交流できる場が少ないと感じていた。大都市と比べ、休耕地など使われていない土地が生活圏にあることを「富山の強み」と捉え、仲間と一緒に強みを生かすプロジェクトを始動させた。水口さんは「富山の若者が交流でき、成長につながるような施設にしていきたい」と意気込んだ。

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