エンジェルスの“170キロ男”ベン・ジョイスが今季初昇格!「イニングまたぎも連投もできると聞いている」制球難にも改善の跡<SLUGGER>

低迷が続くチームの救世主となるだろうか。

6月2日(現地)、エンジェルスは、マリナーズ戦を前に救援右腕ベン・ジョイスを2Aから昇格させた。

ジョイスと言えば、テネシー大時代の22年にカレッジ史上最速の105.5マイル(約169.7キロ)を計時して一躍話題となり、同年のドラフト3巡目でエンジェルスに入団。昨年5月29日にメジャー初昇格を果たすと、デビュー登板で全12球のうち11球が100マイル超を叩き出したことでも話題を集めた。

今季はここまで2Aで18試合に登板。19.0回で11与四球を与えるも34奪三振、防御率4.26という成績を残している。特に5月4日以降は11.1回で21奪三振、防御率1.59と好調で、その間与えた四球はわずか3つと課題の制球難にも改善の跡が見える。 もちろん、自慢の豪速球も健在だ。29日の登板で対戦した最後の打者には102.6マイル、102.5マイル、103.2マイル、102.6マイルと、何と4球続けて102マイル(約164.2キロ)を叩き出している。

「去年デビューした時よりも、今年のスプリング・トレーニングよりもずっと良くなっている」とロン・ワシントン監督。「イニングまたぎも連投もできると聞いている。準備万端だろう」と期待を寄せている。

衝撃のデビューからちょうど1年。一回りも二回りも成長した姿をメジャーのマウンドで見せてほしい。

構成●SLUGGER編集部

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