「北陸ブルー」最終ラン 60年超運行の413系地域色車両、あいの風がイベント

引退する「413系 北陸地域色」と記念写真を撮る愛好家ら

 旧国鉄やJR北陸線、あいの風とやま鉄道で60年以上にわたって使われた車両「413系 北陸地域色」の3両の引退を記念したラストランツアーが1日、あいの風とやま鉄道であり、県内外から訪れた多くの鉄道愛好家が別れを惜しんだ。 

 あいの風とやま鉄道によると、3両は1962~64年に製造され、2014年に「北陸地域色」として青色に塗り直された。15年3月14日にJR西日本からあいの風に譲渡され、定期列車として運行してきた。新規車両への交代に伴い、1日が最後の運行となった。

 ラストランツアーは、同じ413系の車両を使ったイベント列車「とやま絵巻」の3両を連結させ、計6両で運行した。午後1時半に富山駅を発車し、魚津、高岡駅でそれぞれ折り返した。

 154人が参加し、「ありがとう」と書かれた記念ヘッドマークの撮影や車内放送体験、413系にまつわるクイズ大会などを楽しんだ。カメラで熱心に動画を撮っていた大阪府の丸仁太朗さん(14)は「父親と毎年乗りに来ていた。北陸ならではの車両がなくなるのは寂しい」と話した。

 あいの風とやま鉄道と北日本新聞社が主催した。

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