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鹿児島のシンボル「桜島」。今でも活発に噴火活動を続ける桜島は、世界的にも有名である。実際、桜島には外国からの観光客も多く見られる。
あまり知られていないが、鹿児島市内から24時間運航する桜島フェリーで15分と、実は非常にアクセスがよいのである。
桜島港のある西側を中心に、3時間程度で回れる、溶岩原の上に作られた遊歩道や雄大な桜島を見ることができるスポット、グルメといった桜島の魅力を紹介していこう。
■桜島フェリーに乗って15分で上陸!
桜島へのアクセスは、噴火によって陸続きになった大隅半島側からの陸路と、鹿児島市街地から桜島フェリーを利用する航路と2つの方法がある。鹿児島空港から車で桜島を目指す場合、移動時間はほぼ同じである。
おすすめは、だんだんと近づく桜島を船上から眺めながらフェリーで上陸する方法である。桜島の岩肌がしだいにはっきり見えてくる様子は気分が高まるものである。
車に乗ったまま乗船することも可能で、桜島で下船した際も車から降りずに運賃を支払うことができる。
鹿児島港乗船券発売所
住所:鹿児島鹿児島市本港新町4-1
電話番号:099-223-7271
桜島港フェリーターミナル
住所:〒891-1479 鹿児島県鹿児島市桜島横山町61-4
電話番号:099-293-2525
※営業日時はホームページよりご確認ください
■桜島を近くから眺める絶景スポット
桜島に来たら、まず迫力ある山肌を近くから眺めてほしい。湯之平展望所は、一般の人が入ることができる最高地点で、桜島を目の前に見ることができる。
タイミングが合えば噴煙が上がる姿を見ることができ、その姿はまさに圧巻である。
展望所からは、錦江湾(きんこうわん)や鹿児島市街地といった360度の大パノラマで、眺めのよさは桜島一である。
展望所の2階は、噴火の恐ろしさや桜島の歴史についての展示がされており、桜島を目の前にしながら学ぶのもよいだろう。
■火山の恵みをいただこう!
食事は、桜島の特産品を多く扱っている「道の駅 桜島 火の島めぐみ館」をおすすめする。
桜島の裾野に広がる扇状地で育てられた「桜島小みかん」や、錦江湾で獲れる「カンパチ」といった、桜島の恵みで培った食材を使用した料理を食べることができる。桜島小みかんを練り込んだうどんは、さわやかな香りにさっぱりとした味で非常に美味しい。
また、溶岩を加工した工芸品や「桜島大根」を使った加工品など、ここでしか買えない商品が豊富に揃えられているので、お土産に購入してもよいだろう。
道の駅「桜島」火の島めぐみ館
・住所:鹿児島県鹿児島市桜島横山町1722-48
・電話番号:099-245-2011
※営業日時はホームページよりご確認ください
■溶岩原の上を歩こう
![](https://nordot-res.cloudinary.com/c_limit,w_800,f_auto,q_auto:eco/ch/images/1170141546338190027/origin_1.jpg)
「溶岩なぎさ遊歩道」は、「桜島溶岩なぎさ公園」と「烏島(からすじま)展望所」を結ぶ全長約3kmの、溶岩原の上を歩く遊歩道である。
この辺りはもともと海だったが、大正の噴火で流れた溶岩によって埋め立てられた溶岩地帯である。何もなかった溶岩原の上に少しずつ植物が育ち、今では豊かな松林となる自然のたくましさを感じることができる散策道だ。
休憩できるベンチやトイレもあり、道は舗装されていて勾配もないので歩きやすい。途中の展望台から望む桜島と遊歩道の脇に見られる溶岩を見て、当時の噴火の威力を感じることができる。
遊歩道は一般道と合流し、ゴールである「烏島展望所」に到着する。もともとは「烏島」という島だった場所である。
「桜島溶岩なぎさ公園」までの復路は、再び遊歩道を戻ってもよいが、道路沿いを歩いた方が早い。「桜島溶岩なぎさ公園」には無料の足湯もあるので、フェリー乗船まで時間に余裕があれば、疲れた足を癒してもよいだろう。
■魅力たっぷりの「桜島」へ
今回紹介した桜島には、約3,500人の住民が火山と共に暮らしている。活発に噴火活動をする桜島だが、火口から2km以内は常に立入禁止となっており、観光施設は全て2.5km以上離れているため、安全に観光することができる。
筆者は何度も噴火を体験しているが、火山灰が5〜10分程度降るだけで、身の危険を感じたことはない。火山灰は風向きにもよるので、事前に天気予報で桜島上空の風向きを調べてもよいだろう。
今回は「3時間」で回れる観光スポットを紹介した。ぜひ、桜島に訪れてこそ見られる風景や非日常を体験しに訪れてほしい。
今回のコース
桜島港→(車で15分)→湯之平展望所→(車で15分)→道の駅「桜島」火の島めぐみ館→(車で5分)→溶岩なぎさ遊歩道→(徒歩45分)→烏島展望所→(徒歩30分)→溶岩なぎさ公園→(車で5分)→桜島港
※この記事の情報は2024年5月現在のものです。内容が変更される場合もありますので、最新の情報はリンク先のHPでご確認ください。